もう社会に耐え切れなくなったら – Pellicule
不可思議/wonderboy 「Pellicule」
クリスマスも近くなり、というか年末が近くなって、友人の帰省が多くなったので、この曲を思い浮かべた。
とは言え、僕自身この曲と出会ったのは、ほんの1年前。
妹の演劇部のゲネプロを見に行った時、挿入歌として使用されていたのがこの曲だった。
いろんな曲が効果的に使用されていて、僕にとっては音楽が心地よい演劇であった。実際、あんまり演劇の内容は……覚えていない><
そんな中、この曲のイントロが始まった。
なんとなく直感で、「これやばいな。鳥肌止まらん系だな」とかおもっていたんだけど、ラップが始まった瞬間にちょいと興醒めした。
というのも、利き手としてあまりラップが得意ではないというのもあるが、そもそもポエトリーにあまり免疫がなかった。
ポエトリーラップの存在は知っていたが、僕の領域ではないと毛嫌いしていた節もある。
そんな中、強制的に聞かされる状態に陥った。
それでも、バックのアレンジは素晴らしく、なんとかサビまでたどり着いた時にやられた。
あれは言霊なんでしょうね。
結局、直感は正しかったらしく
あ〜、鳥肌止まらんかったわ
それがこれ。
その後、かえってよくよくググったりしていると、この方、デビューして3ヶ月後に交通事故で亡くなっていました。
せっかく出会えたのに、もういない。という、小説で想像したことがある喪失感に心が埋め尽くされました。
この人の新しい曲は聞けないのかぁ……
そう思いました。
実際、そうなんですが、神門という方が「Pellicule」のカバーをされています。
不可思議/wonderboyが亡くなったことに対して、アンサーソングとなっていて、歌詞を読むだけで、また鳥肌というこのカバー。
歌詞だけでも見てください。
この年末年始で、昔なじみの友人に再会する人も多いですよね。
ぜひ、その時は時間を止めて語り合ってください。未来の何の足しにもならないことでも、次の一歩を踏み出す何かになるかもしれないので。
踏み出すことが正ではないのですが、踏み出さないことが正でもないので。
きっと、社会は悪いことだらけではなく、こういう友人たちを増やすため、何か基準がないと同志とよべる友人も生まれないものなので、僕は社会に耐え切れなくなったら、この歌を聞いて、「そうだよな、そうだったよね」と友人に連絡をとって見たりします。
最後に、1年前は全然ポエトリーとかラップとか、知らなかったんですが、この曲に出会えて、少しだけ毛嫌いせずに聞けるようになりました。
ありがとう。
随分遅れましたが、ご冥福をお祈りいたします。
この人のドキュメンタリーが映画化されてます。こちらもぜひ。
この記事を書いた人
- 宮崎でITベンチャーから非ITベンチャーへ転職したWEB系のエンジニア。路上から始まったバンド人生は、いろんな人に支えられ大人の趣味となりました。旦那業を兼務しながら一児のパパを生業とするサーバエンジニア。
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