ヒップホップ食わず嫌いを克服するならまずはオシャレアンセムはいかが? – 水星
“アンセム”って言葉を知っているだろうか。
一般的には「定番曲」とか「名曲」とかの意味で使われる言葉なのだが、クラブシーンではイベントのラストあたりにグッとひと盛り上げするときなんかにかける曲を言ったりする。
ジャンルによってもそれぞれの“アンセム”が存在するが、もっと言えばDJごとにも“アンセム”がある。
〜DJ◯◯と言えばこの曲〜
みたいな感じだ。
HIP HOP系はもちろん、CITY POP系などでも定番のアンセムと言えばtofubeats の『水星』だろう。いや、正直他にもたくさんあるのだけど僕はこの『水星』を今回は推そうと思う。
この曲はtofubeats の代表曲。もし、tofubeats を聴いたことがないって人もまずはこの曲を聴いてみればいい。
僕はこれまでバンドをずっとやってきたのもあり、基本的に音楽の軸はROCKである。その派生でFUNKやSOULも大好きなのだが、HIP HOPに対してはどこかチャラいイメージがあって、完全なる聴かず嫌いをしていた。
僕が青春をすごした90年代から2000年代はユーロビートとHIP HOPがオリコンチャートの主役だった。音楽番組では必ず1組以上のHIP HOPグループが出ていたし、小室さんプロデュースの誰かが出ていた。
そして、学校の中でJ-POP好きがメインで、HIP HOPを好きな奴らはイケてるアウトローで、僕みたいなROCK好きはちょっと変わった連中と言った感じ。
当時のHIP HOPのイメージは超デカイサイズの服、ズボン、靴、キンキラキンのネックレスにヤンキースのキャップ。そんでもってだいたい「ヘイ!Yo!!チェケYo!!」みたいなノリ。
そんな風に勝手に思い込んでいた。
この曲を知ったのは更に時がたった2年前のこと。
DJを始めたてだった僕に、「アンセムって知ってる?」的な話からこの曲を紹介された。
衝撃だった。
だって、すっげえオシャレなんだもん。
PVもなんか小洒落た感じだし。
CDのジャケットなんかはどこかバブルの頃を匂わせるような「あえて」レトロな感じをだしたイラストだし。
めっちゃ聴きやすいし、覚えやすいのね!
もうね、この曲が僕のHIP HOPの扉をこじ開けてくれたよね!
未だに洋楽のHIP HOPやらにはまだ手を出し切れていないけど、日本語ラップはこの2年で結構聴きまくり、自分のDJでも結構かけまくり!
でも、あんまりにも定番なんで実は最近はかけるのちょっと恥ずかしい。
「あ!結局これかけちゃうんだぁ〜」みたいな顔されるの恥ずかしい。
そんな僕が手を出したのが今回ご紹介するDAOKOのカバーなわけです。
前フリが長すぎてほぼtofubeats の紹介みたいになっちゃったけど。
だいたい名曲ってジャンルを問わず、カバーされていくもの。
そのほとんどは曲調やメロディーをアレンジしているわけです。
なんとこのカバー、歌詞まで変えてます。
DAOKOという可愛い女の子ラッパーが超スイートな声でメンヘラ感抜群の歌詞にアレンジしています。そこがたまらん。
この娘、リスカしてそうやなって感じがいい。
このカバーをクラブでかけると、みんなtofubeats かなって思ってイントロでテンションあげるんですけど、歌い出しから女の子の声だし、歌詞違うしでいい意味で裏切りができちゃう!
渋谷なんかでイヤホン越しにこの曲を聴いて散歩したいですな。
まずは今日の豆知識「アンセム」で皆さんドヤってみてください。
この記事を書いた人
- Funkバンド「PHANTOM COKESCREW」やElectro Dance Rockバンド「Dance Of City 」のボーカルを務め宮崎を中心に活動中。バンド歴12年以上たつなかで、「新しいこと」に挑戦をしようと2年前からDJを始める。宮崎を代表するRock DJイベント「SET OFF」に加わり、現在は福岡も含め3つのレギュラーイベントを持つ。毎月3~4回のペースでイベントに出演を続けている。自称「九州で一番下手くそで、九州で一番おもしろいDJ」。ジャンルはイベントに合わせて様々で、RockはもちろんEDMやHip Hop、J-POPなど全体的にミーハーどころをセレクトしている。
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