音楽に対するこの想いを言葉にするならば「恋」ではなく「病」 – Song of Sick

回転体

この曲に出会って3年くらいは曲名も、アーティスト名も知らなかった。

めちゃめちゃお気に入りでもなければ、感動したわけでもない。

ただ、たまたま知り合いのDJから勧められるままに買ったコンピアルバムの中にこの曲は入っていて、1曲目から流して聴くなかで数回ほど”耳にした”程度だった。

しかしながら記念すべき1回目の僕の投稿でこの曲を選んだのには訳がある。

バンドとDJ。
長年、音楽を”現場”で発信、受信してきた。

何となく出会ったこの曲に僕は”現場”で再会することになる。

この歌は他の誰でもなく「音楽」へのラブソングである。

世界中に数多くのラブソングがあれど、「音楽」へラブソングとは中々かお耳にかかれないだろう。

 

そんなラブソングを先輩DJがイベントの中盤、酒もいい感じにフロア全体に回り、箸が転んでもハッピーという超Love & Peaceな状態の時にかけたのだ。

 

僕はこの歌を知っていた。

曲名もアーティストも知らないけれど。

特に気に留めたこともなかったけれど。

 

この歌が爆音でフロアに鳴り響く。

覚えていたつもりはなかったが歌詞が喉の奥から次から次へと溢れ出る。

音楽の神様、僕たちはこんなにも音楽が大好きだったんですね。

 

音楽を愛する全ての人に届けたいとまでその瞬間に思っていた。

そこまで思わせてくれた曲名とアーティスト名を何が何でも僕は知らないといけない。

DJを終えた先輩に詰め寄り、最後にかけた曲の名をきいてみた。

 

–the chef cooks meの「Song of Sick」だよ。–

確かに。音楽へのこの想いは「病」に違いない。

 

この記事を書いた人

DJ FAT KIM
DJ FAT KIM
Funkバンド「PHANTOM COKESCREW」やElectro Dance Rockバンド「Dance Of City 」のボーカルを務め宮崎を中心に活動中。バンド歴12年以上たつなかで、「新しいこと」に挑戦をしようと2年前からDJを始める。宮崎を代表するRock DJイベント「SET OFF」に加わり、現在は福岡も含め3つのレギュラーイベントを持つ。毎月3~4回のペースでイベントに出演を続けている。自称「九州で一番下手くそで、九州で一番おもしろいDJ」。ジャンルはイベントに合わせて様々で、RockはもちろんEDMやHip Hop、J-POPなど全体的にミーハーどころをセレクトしている。

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